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日々あったことの生活記録。ただし虚実混在。


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オウエンのために祈りを〈下〉 (新潮文庫)オウエンのために祈りを(上)(下)


John Irving
訳・中野 圭二


新潮社 2006-09
おすすめ平均

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「政治的」であるとは、自らチーズバーガーにとりつかれることなのだ
   ──しかも残りの人生全てを棒に振って。
(本書下巻187頁)

  「怖れるな。きみには悪いことは起こりっこない」
(本書下巻410頁)


ジョン・アーヴィング作品はこれで三作目。
随分たくさん読んだ気がするのは分量のせいだろう。
物語がすべての伏線をかき集めて、急速に収束していくさまは爽快ですらあった。
しかし救われなさ過ぎる。
それぐらい、オウエン・ミーニーという人物に心惹かれていたのか。

信仰ということについてとても考えさせられた。
信じる、というのは、頭に浮かぶことを丸ごと信じ込む、というのとは少し違うようだ。では信じる、というのはどういうことだったのだろう。
オウエン・ミーニーの発行する新聞が読みたい。
彼と親友であり、彼の愛を一心に受けた主人公は本当にうらやましいと思う。


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愛人(ラマン) 無修正版愛人(ラマン)

★★★★☆
The Lover 1992年
監督・ジャン=ジャック・アノー
原作・マルグリット・デュラス

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高校生の時、世界史の先生が勧めてくれた。
ちょうど授業ではフランス植民地時代の話をしていた。
今思うと、なんで先生はR指定作品を真顔で薦めたのか。
当時、家族とみなくてよかった。


先生の配った資料に乗っていた、
船の欄干に足をかけて不敵につまらなそうに孤高に遠くを見つめてる可愛いみつあみの女の子が印象に残ってた。

そのあと、デュラスの原作も読んでみたけれど、
映画にはしばらく手を出さなかった。


それでようやく最近みた。4年越しの夢がかなった。

トミーズ雅っぽいレオンは、あのひ弱そうな、悲しげな、紳士的な演技がよかった。キュンとしかけた。
それから何よりジャン・マーチの可愛さ。
あの資料にのってたあの小さな写真からでさえ分かった色気はやっぱりそのままだった。
表面的には全く可愛い女の子。
それでいながら女の(メス的な)雰囲気があって、
その奇妙さが、奇妙な彼女の格好とあいまっていっそう彼女を周囲から浮き立たせていた。

彼女のプライドの高さが、彼女を美しく見せていたし、
そのせいでレオンを突き放す彼女は傲慢にもみえる。

見るたび、二人の視線が、
言葉よりも如実にふたりの気持ちを表してたのになぁ、とおもう。
助けてほしいと言わんばかりの目をしながら、唾はくように嘲笑いあう二人。

「処女じゃない女と結婚する気なんかないですよ」
「よかったぁー、中国人なんか大っ嫌いだもの」
とレストランで笑顔で話す二人の姿が痛々しくて好きだ。
軽蔑しあいながら、惹かれあう哀れさが。


どことなく乾いた、それでいてうだるような暑さが感じられる色の褪せた感じのフィルムもよかった。
レオンののってた黒い車もカッコよかったな。

それから女の子のはいてたスパンコールのついたヒールが、
不釣合いでとても可愛らしかった。


印象に残っているのは、
・「私は声を出さずに泣いた。慣れっこだった」というナレーションの流れるラスト。
・結婚式で見つめあう(愛し合ってないはずの)二人。
まぼろし<初回限定パッケージ仕様>まぼろし

★★★★☆
Sous Le Sable
2001年
監督・フランソワ・オゾン



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江国香織が「哀しい映画」というので見てみた。
本当に哀しい映画で、涙がとまらなかった。

彼女が夫のジャンのまぼろしに抱きしめられているとき、
一緒に眠るとき、朝ごはんを食べるとき、ぼろぼろ泣けた。

今回の邦題はなかなかいいと思う。
「まぼろし」は失踪した夫のものだけじゃなく、いままでの自分たちの愛が「まぼろし」になってしまうような哀しい響きを持ってると思う。
というか原題のほうがあんまり理解できない。


どうして砂の下なんだろう?

砂の下にいるような閉塞感、孤独感を示しているのか、
それとも砂の下には果てがないことを暗示しているのかな。

素敵な映画だったけど、共感しにくいとこも多かった。
夫のまぼろしを見るくらい彼を愛していて、死をかたくなに認めまいとしているのに、どうして別の男の人に抱かれたんだろう?
そして抱かれている間、
夫のまぼろしと目が合ったとき、なんで彼女は微笑んだんだろう??


ラスト、夫のような人影をみて、彼女は走っていくけれど、
私は彼女は夫の死を認めているようには見えなかった。
また狂気のなかに喜んではまっていっているように見えた。
彼女はなんのために立ち直るというのか。
現実には何もないのに。


うーーん、難しい。
結局彼女が愛してたのは、
彼がいるときもいないときも「まぼろし」だったのかな。
そんなのは哀しい。
でも愛にはそういう怖い面もあるかもだなぁとシミジミした。


雰囲気も海の風景も素敵なので是非観て欲しい一品。

でも浜辺のヌーディストたちはいらなかったんじゃ・・・??
なんでだ!と思わずツッコんでしまった。
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doris304
性別:
非公開
職業:
夢想散歩
趣味:
珈琲豆を挽く事。
自己紹介:
駅までの路上で、
白昼夢に気づく。
珈琲を飲みながら、
現実から目覚める。
夢を見ながら
夢の外側を直視する。

虚実混在する日常生活をつづっています。もしかしたら世界のどこかで普通に営まれている日常生活が白昼夢のように混じります。
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